最近では、カメラ付き携帯電話の普及と共に、QRコード (Quick Response code)と呼ばれる2次元コードを至る所で目にするようになりました。このQRコードは、数学の理論によって支えられています。より詳しく述べれば、確率論・線形代数学・代数学などを基礎とした符号理論、中でも誤り訂正符号の恩恵を受けています。この符号理論(誤り訂正符号を含む)は、情報科学の父と呼ばれる数学者クロード・E.・シャノンによって提唱され、現在の情報化社会を根底から支えています。そして、誤り訂正符号は、ありとあらゆる情報メディア(CD,DVD,メモリカードなど)および情報機器(コンピュータ,デジタルテレビ,デジタルオーディオなど)で利用されています。誤り訂正符号の数学的な意味を考えるために、携帯電話を片手にQRコードを手作りしてみてはいかがでしょうか。詳しいQRコードの作成方法については、2006年度 情報科学Tをご覧ください。テキストが必要な方は幸山まで。
* QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
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記事:幸山直人 |
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