線形代数学I 更新日:2003/08/05


数学科/ 必修2単位: 1年後期.
担当教官/
水野 透(内線6559,mizuno@sci.u-toyama.ac.jp,理学部2号館1階B103)

■ 授業概要

前期の「線形代数学序論」に続いて「線形代数」の入門を学ぶ。今期の内容はその後半部分で、一般の線形空間(ベクトル空間)の基礎的な概念について学ぶ。抽象的で解りにくい内容が多い。また、論証が中心となる。

■ 授業方法

板書して講義をする。
教科書に沿って進める。(注意:教科書通りにするということではない!)

■ 授業計画

教科書の 第4章〜第7章 が範囲であるが、5章と6章が中心である。
 第4章 空間のベクトル
   この章は、必要に応じて、参照することに止め、論理的なことで説明が必要になったときは、
   7章を扱うときに振り返ることにする。4章の内容は7章に含まれるものが多い。
 第5章 線形空間(線形空間、1次独立、1次従属、部分空間、次元、基底など)
 第6章 線形写像(写像、線形写像、同型写像、線形写像の表現行列、行列の相似など)
 第7章 ユークリッド線形空間(内積、正規直交系、直交変換、対称変換など)
   時間の都合で、第7章は途中までで終わる。
   第7章の残りと8章は2年生の前期に学ぶ。。

■ 成績評価方法

前期と同様である。毎回行う出席確認の小テスト(簡単な計算問題や証明問題)、期末試験、および、今期開講される「線形代数学T演習」(幸山先生との共同授業)における演習の状況を総合的に評価する。これらに加えて、2〜3回実施する予定の「復習テスト」を加味して単位認定を行う。講義だけの単位認定、あるいは、演習だけの単位認定は原則として行わない。


■ 教科書・参考文献・資料

教科書:線形代数の基礎(茂木 勇・横手一郎、裳華房)(前期に使った教科書)
参考書:1. 齋藤正彦:線型代数入門(東京大学出版会)
      2. 佐武一郎:線型代数学(裳華房)
     内容については、前期の「線形代数学序論」の授業案内を参照のこと  

■ 受講要件

理学部数学科

■ コメント

前期の授業が計算中心の内容であったのに対して、後期の授業は抽象的な理論の中での論証中心のものになるので、毎回の復習が大変重要である。相当の覚悟が必要。 

■ その他